2012年3月12日月曜日

DAC改造記まとめ

Mi-takeさんのDACキットを色々いじり倒してきましたが、最近ようやく仕上がって
きた感じです。
ただ過去記事の改造内容が二転三転しているので、少し、整理してみます。

以下、紹介する改造内容は、あくまで個人的好みに合わせたものなので
その辺はご理解、ご了承願います。

1:DIX9211 DAI基板改造
X'tal発振回路のGNDパターンを他のDigital系GNDと分離し単独
供給し、且つVddのデカップリングにOS-CONを入れました。
以前使っていたDIR9001よりDIX9211の基板の方が音の見通しが少し悪くなり
もしかしてジッターが悪化する要因が基板にあるのではと思い、行った
改造です。結果、DIR9001の基板の時とほぼそん色ない状態に
なりました。気の性かもしれませんが・・・

2:PCM1792A DAC基板改造
一番、改造を施した基板です。
・PCM1792Aは出力が高いので、ゲインを抑えるよう、差動合成の
回路のゲインを下げています。2Vrms出力となるよう設定しています。
定数はTI社が公開しているPCM1792Aのデータシートの35ページに記載
されている値に近い物にしています。
・Audio系の電源デカップリングコンデンサーをすべてOS-CONのSP
シリーズに交換
・電源パターンを各ブロック毎に分離して、個別に配線し、各ICの電源端子
に直接デカップコンデンサを配置
・DAC出力を片ch当たり2パラ合成してI/V変換。I/V抵抗は当初の約半分にしています。
・I/V変換OP AMPをOPA2604、差動合成OP AMPにLT1037CN
・PCM1792Aに3か所ある、アナログ電源端子を個別に配線且つデカップリング
コンデンサを個々に配置。OS-CON SPシリーズを使用
・Audio信号ラインの抵抗はPRP社の金属皮膜抵抗に交換
・差動合成回路の帰還コンデンサを磁器コンからメタライズドフィルムコン
に交換

3:LME49600 Bufferアンプ
・初段OP AMPおよびDCサーボ用OP AMPにOPA2604
・帰還抵抗(ゲイン設定抵抗)1kΩからPRP社の金属皮膜抵抗100Ωに交換

4:その他
・電源回路はトランスからAudio5V、±15V電源回路まで2組使用し、
Lch、Rchブロック毎に分けて供給
・整流ダイオードはショットキーに交換
・Audio5V、±15V電源ライン、Audio音声ラインの配線にBELDEN#8503
を使用
・Audio ±15V電源回路出力のLch、Rch用端子其々に2200μ×6個のケミコン
追加。
※本当は整流している一次側のコンデンサー容量を増大したいのですが
レイアウト上改造が面倒なので、定電圧後の出力に追加しました。

以上の結果、可なり満足できる音質になりました。

以前は、あまり良い音で、このヘレンメリルのCDを聴くことが出来なかったのですが
DACがよくなると、ヘレンメリルの口元が見えるような錯覚を覚える歌声が聴こえてきます。
特にWhat's newはセクシーですね~♪
このCDはナロウレンジですし、時には音が割れるような所もありますが、ボーカルは
もちろん素敵ですし、途中挿入されるトランペット、サックスのソロもよい感じで炸裂します。
昔の録音はツボを心得ていますね。

ここまでDAC改造してきても、本当はもっとやってみたい事が一杯あります。でも、
現状の基板では実現が難しいので、次回作を検討中です。
●主な改善ポイントは
・5V電源のDigital Analog完全分離
・Analog5V、±15V 電源のL/R完全分離、および一次側電源強化
・DAC出力ch当たり8パラ合成(DAC IC8個必要)
・ディスクリートI/V変換、差動合成回路
・ジッタークリーナー搭載
等々やってみたいですねぇ。
でも材料費だけでも7~8万前後かかるので、ちょっと予算が・・・

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