2011年12月18日日曜日

Crown DC300A修理日記パート2

Bourns社の3355シリーズの500kΩ半固定抵抗器が入手できました。
オリジナルとサイズ構造が一緒なので、そのまま装着できました。
オリジナルの抵抗値が250kΩなので、固定抵抗器の510kΩを裏でパラっています。


写真の青い半固定抵抗器がBourns社の3355シリーズです。
これでようやく、DC Off setが調整できるようになりました。調整時点で0.1mV・・・。
でも、組み立て後は0.3mV位まで上昇しました・・・。

その他、音量調整用25kΩのヴォリューム交換用ににALLEN BRADLEYの
ヴォリュームを手に入れましたが、若干シャフトが長く、削らないと使えないので、
今回はまだ交換していません。
現行付いている物は、まだガリ等出ていないので、しばらくそのままで行きます。
前のオーナーがカーボン抵抗からDALEのRS-2B巻線抵抗に交換していた抵抗器も
ALLEN BRADLEYのカーボン抵抗を入手して交換しました。

DC300AのAudio入力はフォーンコネクタなので、RCAコネクタに変更してみました。
フォーンコネクタの構造が可なり貧弱なので、削りだしのRCAに交換で、少し高級感UP??
直接RCAコード繋げられるので、今まで使っていた変換プラグでの接続ロスも無くなり
気持ちの問題かもしれませんが、すっきりしました。

表パネルに付いているヴォリュームのつまみ用に、クラシックな黒いツマミも買ってみました。
装着するとこんな感じです。

元々付いていた、アルミ製のつまみのイモねじ部がバカねじになってしまっているので
交換しました。ヴォリュームの軸径がΦ6.3mm(1/4インチ)なので、国内メーカー品は
ちょっと使えません。ドリルで少し径を大きくすればよいのですが・・・

現時点では、DC300Aに、以前ご紹介したMi-takeさんのDACキットを組んだDACを直接
DC300Aに繋いで鳴らしています。

グレーのケースがDACで、上に乗っている小さな黒い箱はPhaseTechのDDC基板UDIF7を
組み入れたDDCです。ただ現在、これに繋ぐPCがありません。


音については・・・、しばらくエージングが必要ですが、やはり低域はD75Aより余裕が
あります。
鮮度と言いますか、Hi-Fi感はD75Aの方に分があります。でも、何か包まれるような
温かみが心地よい音です。もう少しエージングで変わっていくと思いますので、様子を
見ます。

2011年12月11日日曜日

Crown DC300A修理日記パート1

以前、手に入れたDC300Aの修理に取り掛かっています。DC Off setを調整する
半固定ボリュームがch当たり2個有りますが、250kΩの方が調整できず。調べた
所、抵抗体が剥がれ落ちていて、OPENになっていました。


これがその半固定抵抗器を分解した際の写真です。見事にカーボン抵抗が無くなり
ベーク板がむき出しです。

ここで困ったことに、今時こんなにサイズの大きな半固定が有りません。
探したところ、米国のTalon Electronicsというサイトに、Bourns社の3355シリーズ
が極僅か在庫が有り、入手いたしました。ただし在庫は100kΩと500kΩしかなく、目的の
250kΩが無いため、500kΩを入手し、510kΩの固定抵抗器をパラって使ってみようと
思います。

そのほか、ケミコンとフィルムコンデンサーを一通り交換してしまいました。

今回、ケミコンはエルナーのシルミックⅡと高耐圧の5μ100vや10μ200vには
スプラグ製を使って見ました。フィルムコンデンサーはJantzenのCross cap、
ASCのX363とシルバードディップマイカに交換です。
音はどんな感じか全く想像が出来ませんが、オリジナルで付いているフィルム
コンデンサーの端子部が非常に頼りない作りで、フィルム電極の両サイドも密封
されていないので、製造後30年以上経ってますから交換は必要と思いました。

銀色のコンデンサーがスプラグ製のケミコンです。
赤い線の入ったフィルムコンはオリジナルのコンデンサー
こちらの黒いのが交換したJantzenのCross cap
こちらの白いフィルムコンがASC製X363で、その下の茶色いのが
シルバードマイカコンデンサーです。

Talonから半固定が届き次第、早く音出ししたいですね。