2011年11月27日日曜日

Crown D75A改造日記パート4

今回、D75A初段の抵抗器R1,R2をDALEのNS-2B(無誘導巻線Type)560Ω3W
にしてみました。結果、より透明感が増し、ますます好みの音質になりました。
この写真の黒い560オームの抵抗がDALEの抵抗です。
パート3で交換して良かったOP AMP OPA404KPです。
 同じくパート3で結果がよかった、東進工業のケミコン(銀色)とニチコンのBP(グリーン)

現状こんな感じです。写真には写っていませんが、IOCインジケータ付近のアースラグ
に空中配線されている4.7μ100vのケミコンはニチコンのFGシリーズに交換しています。
これらの変更で、当初の不満な点がほとんど解消されました。もう少しエージングが
進むともっと良くなると思います。

Crown D75Aは、SP出力部にリレーなども無く、小信号系はこの基板一枚、出力段は
シングルプッシュプルと構成が極めてシンプルなのがよい結果を生んでいるのではと
思います。

2011年11月19日土曜日

Crown D75A改造日記パート3

先回、OP AMPをOPA404KPにして高結果でしたので、同じOPA系で
OPA1644AIDとOPA4134UAを試してみました。

OPA1644AIDは非常にOPA404KPに近い感じで、これも捨てがたい
感じです。ただ、OPA404KPの方がより生々しさというか、楽器や
ボーカルから発せられる空気感がより感じられます。OPA4134UA
は、なんだか小奇麗でこじんまりしてしまい、ちょっと箱庭的で抑圧
された感じでつまりません。OP AMPはOPA404KPかOPA1644AID
の何れかにしようと思います。

ここで、ケミコンを再びオリジナルから換えてみる事にしました。
D75Aは余りケミコンを使っていないので、交換箇所が少なくて
助かります。

10μ50Vと100μ35Vのところを東信工業のUTSJシリーズにしてみました。
東信工業のUTSJシリーズは一応音質対応品ですがニチコンより
マイナーなので音はどうでしょう?

BPの22μ50Vは選択肢が余り無く、ニチコンのMUSE ESシリーズ
4.7μ100Vのところは耐圧の関係でニチコンMUSE FGシリーズの物に
してみました。

結果は、以前のニチコンKZシリーズの時よりも低域の重心が下がった
感じで、且つ、中高域のきつさが無くなりました。良い感じです。

ここで、今一度、OP AMPをOPA404KPとOPA1644AIDで比較した結果
やはりOPA404KPの方により魅力を感じましたので、こちらに決定
しました。OPA404KPはほとんどPower ON/OFF時にショックノイズを出さ
ないので、その点でも良いです。OPA1644AIDは若干ノイズが大きいです。
OPA4134UAは更にショックノイズが大きいので、その点でもNGです。
最初に交換したLME49740NAのショックノイズはSPが壊れるかと思う
位ノイズが大きいですので、これも音も良くありませんから、低歪率
に騙されて使わない方が良いと思います。

とりあえず、オリジナルのD75Aよりも個人的に良くなったと思っています。
闇雲に低歪みのOP AMPや音質対応のハイグレードケミコンを使っても
良くなるとは限らないですね。


東信工業のケミコンは結構良かったので、先日、手に入れたCrown DC300A
にも使ってみたいと思っています。

2011年11月14日月曜日

Crown D75A改造日記パート2

OP AMPをOPA404KPにして、LME49740NAよりかなり良くなりました。
オリジナルの生き生きした感じが戻ってきました。ただ、まだ、何か
物足りません。ケミコンを換えた所為かも知れません。

そこでケミコンを元のオリジナルに戻して見たら・・・

バランスがとれて良くなりました。下手に音質対応した
部品に変えると、ろくな事がありません。

過去、SPケーブルやRCAケーブルにPCOCCや6N銅など、音質が
良いといわれるコードを使ったことがありますが、良くなった試しが
ありません。

最近はBELDENやWEのメッキ線を使っていますが、はるかに
こちらの方がまともな音がします。導体の銅の純度や結晶構造で
音がよくなる理由を理論的に説明できる人がいますでしょうか?

何となく、銅の純度がよかったり、結晶構造がどうにかなると”よいはず”
だと思い込ませる魔力があるだけのように思います。
自分の耳を信じましょう。高額なものに惑わされないようにしましょう。

さて、D75A改造ですが、OP AMPによる差が面白いので、もう少し
いろいろ試してみることにしていますが、何故かOP AMPはエージングで
音の変化が大きいので、少し時間をかけて聴き込んでみようと思います。

現在使っているDACにはI/V変換やBufferにOPA2604APを使っていますが、
これが最初はひどい音でした。しかしながら1か月ほど我慢して鳴らして
いたら、びっくりするほど音がよくなってしまいました。なぜでしょう??

DACにしてもOP AMPにしてもBurr Brownの音は自分の好みに合っている
気がします。NSのLME系は一寸合いません・・・。

2011年11月12日土曜日

Crown D75A改造日記

ようやく、パーツいも揃い、ケミコンとOPAMPを交換してみました。
オリジナルでは、OP AMPのMC33079PGがはんだ直付けなので、取り外してコネクターを
つけて、いろいろIC交換できるようにしてみました。IC取り外しは、やはりスルーホールでは
うまくいかず、ICの足をボディー直近で切って、一本一本外すことにしました。電動はんだ
吸い取り機ならうまくいけるのでしょうが・・・
まずは、THD 0.00003%が謳い文句のLME49740NAに交換してみましたが、問題発生
です。
Power OFF時に大きなショック音が出るようになってしまいました。DC Off-setは問題ない
レベルなので、ICの特性上の問題でしょうか?音も今一おとなしくて、つまらない音になって
しまいました。
D75Aらしい生き生きした感じが失せてしまい、おとなしい国産アンプ見たいになって、
ちょっとがっかりです。ケミコンを換えた性もあるかもしれませんが・・・
次はOPA4277。これはミスチョイスです。明らかに用途が違いすぎました。Audio用では
ありませんね。ただしPower Off時のショック音は出ません。

このままでは改造した意味がありません。OP AMP候補をもう少し探してみます。
チップワンストップのサイトで結構安くいろいろなパーツが買えますね。送料も450円と安い
です。5000円以上買えば、送料無料!
ここにOPA4134UA、OPA1644AID、OPA404KPと改造時に壊してしまったオリジナルの
MC33079PGを発注してみました。
OPA4134UA、OPA1644AIDはSOICなのでDIPへ変換する基板が必要です。千石電商で
変換基板も手配しました。OP AMPより変換基板のほうが高い・・・

また材料がそろったら、音質確認してみます。

2011年11月3日木曜日

Mi-TakeさんのDACキットは音がよいです

Mi-TakeさんのDACキットは手ごろな値段で、音がよいので是非お勧めです。
いろいろな組み合わせが楽しめるのと、後からいくらでもVer.UPが出来るので
その時の予算に合わせて、徐々に手を加えていけるのもうれしいですね。

Mi-TakeさんのDACキットに巡り合ったきっかけは、長年使っていたCD Player
のピックがついに寿命を迎え、サービスパーツも無く、困っていたところ、
TV GAME用に持っていたSONY PS3をPlayer代わりにしようと思いましたが
音質がいまいちなので、外付けDACで音を良くしてみようと、安くて音がよいDAC
がないか探していたところ、COCOパパさんのブログをたまたま見つけて、そこに
掲載されていたMi-TakeさんのDACキット製作記事が大変面白く、ついつい自分も
作ってしまったわけです。

これが大当たりで、壊れたCD Playerよりもはるかに上質な音が出るようになりました。
製作費用は3万円もかかっていないと思います。その後すこしVer.UPしてこんな感じ
になっています。
DACだけなのに結構大げさな構成ですが、大変良い音が出ております。
DACのICはPCM1792AのMONO2chip構成で出力BufferにLME49600でBAL駆動
して出力しています。
電源は2組積んでいてDAC部用とBuffer用に分けて使用しています。当初はL/Rに
電源を分けていましたが、DAC部用とBuffer用に分けた方が結果は良かったです。

DAC基板の抵抗はPRP社の抵抗に換えています。オリジナルで付いていた
金属皮膜抵抗は何となく耳に付く感じだったので・・・・
PRPはサイズが大きいので、奇麗には収まっていません。また、PCM1792Aは出力が
大きすぎてAMPによっては入力で歪んでしまう事があり、抵抗を換える際にゲイン設定
も変えてみました。帰還に入っているコンデンサーも磁器コンからフィルムコンに
換えています。

当初DIR基板にDIR9001を使用したものを使っていましたが、192kHzまで対応した
DIX9211を使用した基板にチェンジしてみました。ただ何となく曇った感じの音になって
しまい悩んでおりましたが、回路図とパターン図を眺めていたらちょっと気になる
ポイントがあり、試しに改造したところ、見事改善されました。
気になったポイントはDIX9211の発振回路のGNDラインがDIX9211のDigital系GND
ラインを経由してつながっていた点でした。改造内容は3.3V電源が基板内で作られて
いますが、その電源の出力デカップリングコンデンサのGNDラインから発振回路の
GNDを単独で接続してみました。同時に電源のデカップリングコンデンサにOSコンを
パラってみました。
こんな感じです。

右側に見えるOSコンのマイナス側がDIX9211の発振回路部のGNDですが、左側の
OSコンがある電源部からひかれているGNDラインの途中にDigital系の回路のGND
が繋がっていて、それを経由してようやく発振回路のGNDにつながっています。
多分Digital系に乗っているノイズで発振回路のGNDが揺すられていたと思います。
この基板をお使いの方は是非お試しください。

2011年11月1日火曜日

Crown D75A改造準備

D75Aの音質はかなり満足できるようになってきましたが、いまひとつ中高域に賑やかな所が有り、もう少し見通しを良くしたいなと思っています。改造用の部品として、ケミコンはニチコンMUSE KZ、FGもしくはエルナーRFSのいずれかにしようと思い、両方入手してみました。某オークションでCrown AMPのVer.UP機を出品している方を参考にOP AMPも歪率0.00003%のナショセミのLME49740NAとついでにBBのOPA4277を秋月から入手しました。抵抗もDALEの560Ω3W品を手に入れ、準備万端です。ちょっと心配な点は、基板がスルーホールの両面基板なので、OP AMPを外すのに苦労しそうな点です。うまくいけばよいのですが・・・