Buffer AMPを使っていたのですが、GAIN"1"で使用していたところ、2ch有る内の
片chのICが発振していたようで、異常発熱していました。なんと130℃位まで上がって
いました。
※GAIN"1"で使うことは、この基板では想定されてないので、この基板の問題では
ありません。この基板はもともとヘッドフォンAMPとして設計されており、適切なGAIN
を持たせた使い方が本来の使い方です。発振してしまった原因は、写真1:にあるように
OPAMPを外して、初段のOPAMPの入出力をショートし且つDCサーボAMPも外した
ことが原因です。正式な使い方では問題ありません。
私の使い方がまずかったので、その点は誤解のないようにお願いします。
写真1:これが異常発熱していたLME49600の基板です。
2個ある内の上側のICが発振したICです。
TAB端子をエポキシ樹脂で接着していたのですが、
上側のICのTAB部だけ接着剤が茶色に変色しているのが
判ると思います。
よく壊れず耐えてくれたものです。
GAIN"1"のままでは、結局、LME49600発振対策が出来ず。このBufferを使用しないこと
にしました。
後日、ヘッドフォン用のAMPとして正規のGAINとサーボ機能をもどして使おうと思います。
LME49600をBufferとして使い始めた時は、低域の馬力が相当アップしましたが、若干賑やか
な音になっていました。今回はずしてみて、久しぶりに差動合成のOPAMPの出力を直接
Power AMPに繋いだところ、をLT1037CNに交換した事もあるかも知れませんが、音質的
にはLME49600無しでも問題なさそうです。
LME49600のBuffer基板を外すと、可なりスペースが空いたので、±15vの電源出力に
コンデンサーを大量に付けて、電源強化を試してみました。
写真2:ニチコンKWシリーズ2200μ16v24本追加してみました。
写真3:裏面は0.5mmの銅板で配線しました。
写真4:右下に見えるのが2200μ16vを6本ずつ+15vと
-15vラインLch/Rchの2系統に追加した様子です。
追加した結果、妙に低域が締まってしまい、あっさりした音になってしまいました。
(ニチコンの性かも???偏見かな?)
その代わり、音像定位がビシッと決まり、細かい楽器の音もクリアーになって聞こえます。
でも、このあっさり感は・・・、すこし気になります。また、高域が少しきつい感じになり、
ちょっと残念な感じになりました。これを外した方が、低域がふわっとして豊かに聞こえます。
ケミコンはエージングで結構音が変化しますので、少し様子を見ようと思います。
・・・が、待ちきれないので、DAC基板そのものも改造しました。
まず、ニチコンだらけのケミコンをOS-CONのSPシリーズに変更です。それで大分高域の
きつい感じが収まりましたが、まだ、低域のあっさり感が気になります。
そこで、I/V変換のOP AMPをLME49990からOPA2604に戻してみました。
写真5:DAC基板のAudio系のケミコンを全てOS-CON SPシリーズ
にしました。紫色スリーブのものがそれです。
また、I/V変換用OP AMPはOPA2604へ戻しました。
どうでしょう・・・。低域のふくよかな感じが戻ってきました。LME49990は交換直後はよい感じ
でしたが、エージングが進むと私好みの音ではなくなってくるようです。
やはりOP AMPはNS系よりBB系の方が私には合うみたいです。
ケミコンではニチコン系はあまり自分には合いません。
OS-CONのSPシリーズは通常のケミコンより癖がなく、私はよいと思います。ケミコン
で迷ったら一度使ってみることをお勧めします。ただし、OS-CONのように固体系のコンデンサ
は扱いに注意が必要です。下手をすると故障モードがショートなので、使用電圧に対し定格電圧
は余裕を持ってお使いください。また、半田付けする際には、加熱しすぎないことも重要です。
念のため、コンデンサメーカーの使用上の注意書きはよく読んだ方がよいですね。
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