2012年1月15日日曜日

DAC改造記

Mi-takeさんのDACキットは大変良くできているのですが、パターンを
小さな基板に入れるため、多少電源とGNDパターン配線を妥協されて
いると思われます。
パターンを眺めつつ、気になる個所がかなりあったので、DAC ICの
Analog部の電源とI/V変換のOP AMPと差動Buffer OP AMPの電源・
GNDパターンおよびデカップ、パスコンレイアウトを大幅に改造して
みました。
DAC IC PCM1792AのAnalog5V系電源はVcc1、Vcc2R、Vcc2L
の3か所、Digital3.3V系電源は1か所あり、それぞれのGND端子も
その近くに配置されていますが、基板の配線は、ほぼ芋づる式に配線
されています。
例えば、Analog5VのVcc2R端子へ行くラインの途中から、Digital3.3V
電源回路に行っているのでまずは、ここを分離します。Vcc1への配線は
Vcc2Lの電源を経由して、Vcc1に入っていて、Vcc1用のデカップが
有りません。Vcc2Lと共有しているのでしょうか?少し気持ち悪いので、
これも分離してVcc1用のデカップを裏付けして・・・・。
文章で書くのは難しいですね。

やってみた内容を要約すると、各電源回路毎に、それぞれデカップおよび
パスコンを専用化且つ電源端子直近に接続し、配線も芋づる配線はすべて
カットし、個別に配線するようにしました。

結果がこれです。


音質的には、うるささが薄れ、音の密度が濃くなり、可なりS/N感が向上しました。
音が鳴りやんだ後のエコーの広がり等、小さな音が奇麗に聞こえるようになり、また、
音量を上げても、うるさくならず、音圧感が心地よくなりました。

自作キットは何でもアリで改造できるので良いですね。
電解コンデンサーは今回ELNAのシルミックⅡを使いました。結構、癖がなく良い
感じです。
この改造の際、以前交換した東信工業のUTSJをまたニチコンに戻しました。
東進工業もよいのですが、Jazzのシンバルが妙にか細くなり、段々欲求不満になり
ニチコンMUSEのはっきりくっきり系に戻しました。Audioはいろんな所のバランスを
とりながら音決めする必要がありますね。

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