前回、DACの電源周りを改造しましたが、コンデンサーの違いで
大きく音質が左右され、色々試した結果、I/V変換のOP AMPの
デカップにOS-CONのSPシリーズを使ったところ、今までになく
良い結果を得ることが出来ました。
写真1:こんな感じです。
出力BufferのOP AMPには、ニチコンのMUSE KZをとりあえず付けています。
DAC基板の±15V電源パターンを各OP AMP個別になる様カットし、中途半端な
位置にあったC219,C220 0.1μのパスコンは削除してます。
写真2:T字状に電源がつながっていまいましたが。このように3分割しました
その後、各OP毎にリード線を使い個別に配線しています。各デカップコンデンサーは
OP AMP ICの端子に直接半田付けしましたので、デカップコンデンサの付け方と
しては理想に近いと思います。I/V変換のOP AMPは可なり発熱しますので、相当
電源も揺すれられていたと思います。そのため通常のケミコンではなくESRの
低いOS-CONがよいのではと思い使ってみました。当初、Audio用ではない
OS-CONを使ったのですが、中低域は非常に良くなったのですが、高域に
可なり癖が出てしまいました。よくよく調べるとOS-CONのリード線は鉄なん
ですね。そこで海神無線さんでAudio用OS-CON SPシリーズがあることを知り
入手して、使ってみたところ、最初はちょっとあっさりさっぱりしてしまい、まるで普通の
CDがBlu-Spec CDのようにHi-Fiポイが何となくヨソヨソしい音に聞こえましたが、時間が
経つにつれて、ぐんぐん音楽に吸い込まれるような生々しさが出てきて、色々古いCDを
とっかえひっかえ聴き入っているところです。
OS-CONは製造中止になったので、在庫分しか手に入りませんが、皆さん是非
一度お試しください。
わたしのDAC基板の改造個所は、電源周りだけではなく、OP AMP周りの抵抗
交換、セラミックコンもフィルムコンに交換しています。
写真3:PRPのキンピとメタライズドフィルムコン装着の様子
当初、抵抗はKOAのキンピが使われていましたが、写真にあるようにPRPのキンピに
交換しています。キンピもくせもので、KOAよりPRP製の方が自然な音に感じます。
そのほか、改造点は配線のリード線にBELDENの#8503使っている点です。この
線材はSPケーブルの#8470に通じる音質を持っていて、私のお気に入りの線材です。
±15Vの電源ラインとAudio信号ラインに使用しています。
写真4:BELDEN8503による配線の様子
クロ、緑、黄色の電源ラインと青、白、赤の信号線に使用
写真5:DAC全体の様子
以前も御紹介したかもしれませんが、電源は2系統使用しています。L/Rに分けて
使ってはいません。左下2枚のDAC基板の OP AMP用と右下にある2枚の出力Buffer
基板用に分けて使っています。音的にはそのようにした方が結果良かったです。。
でも、その後、上記のようにDACのデカップリングの取り方を変えたので、様子が変って
いるかもしれませんね。
L/R別にしてみることも今後検討しようと思います。実験は簡単でハーネスをつなぎ
かえるだけですが・・・・。
電源についてですが、当方PCM1792AのDAC ICのユニットを使用していますが、
5Vの消費電流が多く、サンプリング周波数が高い音源を再生すると更に消費電流が
多くなります。
私のようにLCD表示を付けている方は、ここでも5Vを消費していて、5v電源回路1つ
では賄いきれなくなります。
幸い、私は電源2台積んでいたので、分けて配線して問題なくなりました。
ここに見える全てのユニットはMi-takeさんから購入した物です。本当に良く出来て
います。いろんなことも試せますし、やり方によっては何十万円もする、メーカー製の
DACより遥かに良い物ができると思います。皆さんもお試しください。